印刷物、プレゼン資料、画像や動画等の作成において、フォントを何気なく(あるいは雰囲気から)選んでいる方は少なくないかと思います。
しかし、フォントにも利用規約が存在します。
商用利用が不可だったり、印刷物への使用に制限があったり、使用に際して料金が発生したり、著作権表記が必要だったり、そもそも規約が曖昧だったり……等。
従ってパソコンを始めとするデバイスに元から入っているフォント(特にOSがWindowsの場合)や、パソコンにインストールされているソフトウェアに組み込まれたフォント、自分以外の誰かがインストールしたフォントを使用する際は注意が必要です。
たくさんのフォントがパソコン等のデバイス購入時から利用できます。
ですが極論を言えば、何もわからない状態であるならこれら全て、使わない方が無難です(特にOSがWindowsの場合)。
ではどうするか。
「現時点での」安全策のひとつは、Google Fontsというサービスを利用することです。
無論同サービスにも利用規約が存在します(変化する可能性もあるためご自身で規約を確認してください)が、前述の用途においては(繰り返しになりますが、私が現時点で確認した限りでは)問題がないため、安心して使用できます。
Google Fontsの画面(インターフェイス)は英語表記であり、慣れるまでは若干とっつき辛い感がありますが、日本語のフォントも増えたので、とても重宝します。
Google Fontsにおけるフォントのダウンロードやインストール方法については、多くのサイトが解説しているためにここでは割愛します。「Google Fonts 使用方法」等の用語で検索してみてください。
このとき、用途がWebサイトの制作時でなければ「Webフォント」という単語は意識しなくて構いません。
フリーフォントを使用する場合はそのフォントの利用規約を確認するようにしましょう。もっとも有料のものであっても、利用規約はほぼ存在します。
制作物におけるトラブルを防ぐためにも、自分が利用規約を確認してインストールしたフォントを使用することをお勧めします。
最初から使えたから、前任者が使っていたから、といった理由でのフォントの使用は、トラブルになる可能性があります。
また、他者からフォントをもらい受けたり、渡したりする行為も避けるべきです。
今でこそフリーフォントという存在が増えてきましたが、元々フォントの使用権はなかなかに高額なものです(特に日本語)。ただしその制作労力を思えば、妥当もしくは安価かもしれません。
「ただ文字を打つだけ」の行為ですが、制作物の用途に応じ、このことを思い出していただければ幸いです。